車・自転車
2020.01.21

「搭乗者傷害特約」と「人身傷害補償」の違いって?それぞれの特徴や違いについて解説します!

目次

交通事故で運転手である自分がケガをしたとき、「搭乗者傷害特約」「人身傷害補償」のどちらかを含む保険に加入していれば、治療費の補償を受けることができます。では、搭乗者傷害特約と人身傷害保険は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

それぞれの特徴について、保奈美さんと保険先生と一緒に詳しくみていきましょう!

保奈美


先生に教えてもらいながら保険について調べる中で、搭乗者傷害特約と人身傷害補償の違いについて疑問がでてきた。

保険先生

保険先生
保険のことなら何でもお任せ!フィナンシャルプランナー1級を保有している保険のプロ。保険初心者の方に、わかりやすく丁寧に保険を説明するのが得意。

1搭乗者傷害特約は何を補償してくれる保険なの?

保奈美

先生よろしくお願いします!
今回は「搭乗者傷害特約」と「人身傷害補償」の違いについて教えてください。

保険先生

なるほど、たしかにちょっとわかりにくい言葉ですよね。
でもその前に「搭乗者傷害特約」って、なんだかわかりますか?
たとえば、交通事故って運転している自分がケガをすることもありますよね。

保奈美

そうですね。保険っていうと、自分の分も支払われる印象がありますが違うんですか?

保険先生

もちろん保険に入っていれば補償はされますよ。
ただ、これ自賠責保険では補償されないんです。なので、まずは自分のケガの時に保障がある搭乗者傷害特約についてきちんと説明しますね。

搭乗者傷害特約とは

搭乗者傷害特約とは、交通事故で運転手や同乗者がケガをした場合に、治療費や入院費などの費用が補償されたり、亡くなった場合には保険金が支払われる保険です。また、ケガによって後遺障害が残った場合にも保険金が支払われます。損害に対して発生した経済的負担額だけが支払われるのではなく、あらかじめ定められた金額が支払われることが多いことも特徴です。

次に、搭乗者傷害特約の特徴について、詳しくみていきましょう。

入院日数や後遺障害の程度に応じて支払われる

ケガに対する支払方法には、入院や通院1日あたりで計算された保険金が支払われる「日数払い」と、ケガをした部位と症状に応じて定められた保険金が支払われる「部位・症状別払い」があります。搭乗者傷害特約の多くは部位・症状別払いが適用されています。
また、4日目までは1万円が支給され、5日目からは部位・症状別払いによって10万~100万円が支払われる保険商品もあるなどさまざまです。

事故の相手側から賠償金が支払われるときも保険金が受け取れる

搭乗者傷害特約に加入していれば、交通事故で相手側から支払われる賠償金とは別で保険金を受け取れることが可能です。また、人身傷害保険金や自損事故保険金なども別で受け取れるため、経済的損害をより多く補てんできます。

一般的に補償される事例

それでは、搭乗者傷害特約による保険金が支払われる事例をご紹介します。

運転中の事故により、運転手・同乗者がケガ・死亡された場合、またケガによる後遺障害が生じた場合

乗車している人全員に対し、あらかじめ定められた保険金が支払われます。また、ケガの場合には、入通院給付金または治療給付金を一時金としても受け取れます。

入院・通院日数が通算して4日以内の場合(日数は代表例です)

医療保険金として一時金が支払われます。継続的な経過観察が不要で、軽い手当てで様子を見るようなケガが該当するでしょう。ただし、ケガの程度や部位で大きく異なるため、入院・通院が4日を超えるかどうかは、そのときにならなければわかりません。

入院・通院日数が通算して5日以上の場合(日数は代表例です)

ケガの部位や症状に応じて、入通院給付金が支払われます。支払い例は次の通りです。
部位・症状:首のねんざ(むち打ち)、足首の骨折
保険金額:首のねんざ10 万円、足首の骨折 30 万円

このように、入院や通院期間が一定のラインを超えると、保険金額が大きく上がります。また、保険会社によっては「5日以上の入院・通院で保険金は一律10万円」のように、傷害一時金を支払うところもあります。

※この記事では入院日数によって保険金額が決まる旨記載していますが、あくまで一例です。詳しくは各損害保険会社の約款等でご確認ください。

搭乗者傷害特約と人身傷害補償には違いはあるの?

保奈美

なるほど!
「搭乗者傷害特約」というのは交通事故で運転手や同乗者がケガをした場合に、治療費や入院費が補償されたり、亡くなった場合には保険金が支払われる保険なんですね。

保奈美

…えっ?でも、それって「人身傷害補償」と何が違うんですか?

保険先生

ここがわかりにくいところですよね。
なので、ここからは人身傷害補償の説明をしますね。
せっかくなのでそれぞれの違いを表にもまとめてみましょう。

それでは、人身傷害補償がどのような保険なのか、搭乗者傷害特約との違いも含めて詳しくみていきましょう。

人身傷害補償と搭乗者傷害特約の特徴まとめ

人身傷害補償
(車内のみ補償)
人身傷害補償
(車内・車外補償)
搭乗者傷害特約
保険金 契約時に定められた保険金額を上限とした実費が支払われる 契約時に定められた保険金額を上限とした実費が支払われる 契約時に定められた保険金額が支払われる
補償対象 契約中の車での事故 ・契約中の車での事故
・バスやタクシー、他人の車など契約外の車での事故
・歩行中や自転車搭乗中の自動車事故
契約中の車で事故
補償対象者 全ての搭乗者 ・契約中の車での事故の場合は、全ての搭乗者
・契約外車両・歩行中等の事故の場合は、記名被保険者とその家族
全ての搭乗者

人身傷害補償とは

まずは、人身傷害補償の特徴からご紹介します。

保険金額を上限とした実費の保険金が支払われる

人身傷害補償は、事故によって搭乗者が受けた損害に対して、保険金額を上限とした実費の保険金が支払われる保険です。例えば、人身傷害補償の保険金額が1,000万円の場合、入院や通院で合計20万円の治療費がかかったときは、実費分が支払われます。

治療費等の実費、休業損害、精神的損害を補償

治療費などの実費のほか、仕事を休むことになったために受けた損害や精神的損害も補償されます。治療費のみ支払われる保険では、仕事を休んだことによる損害によって、結果的に損害が大きくなる場合があります。また、精神的損害を受けることで、車の運転が恐くなったり、助手席に乗れなくなったりする場合もあるため、このような精神的損害への補償も受けたいところでしょう。

保険会社の約款で定められた基準で算出

保険金の支払額は、保険会社の約款で定められた基準で算出されるため、保険会社によって支払い額が異なります。支払保険料が同じでも、受け取れる保険金額が異なる可能性もあるため、保険の契約前に具体例を踏まえた詳しい説明を受けることが大切です。

搭乗者傷害補償との違い

それでは、搭乗者傷害補償と人身傷害補償の違いについて詳しくみていきましょう。

支払いの時期

人身傷害保険は自動車事故を起こした後、示談交渉を待たずに支払われます。ただし、保険会社が損害額を算出し、保険金額が確定するまで時間がかかりがちです。そのため、支払い時期としては、事故後速やかにあらかじめ定められた保険金額が支給される搭乗者傷害補償のほうが早いことが特徴といえるでしょう。支払い時期が早いほうが急な出費によるトラブルを回避しやすくなります。

支払われる金額の仕組み

搭乗者傷害保険は、あらかじめ定められている保険金額がケガの部位や症状に応じて支払われるのに対し、人身傷害保険は損害額を保険会社が定めた基準に基づいて算出し、保険金が支払われます。保険金額の上限は約3,000万~1億円と設定することが多いようです。

搭乗者傷害特約のメリット、デメリットについて

保奈美

同じように見えて、支払い時期や金額の仕組みが違うんですね!
でも、これだとどっちを利用すれば良いのかよくわからないんですが…。

保険先生

どっちがっていうことではないんですよね。それぞれにメリットとデメリットがあります。
せっかくなので搭乗者傷害特約のメリットデメリットも解説してしまいますね。

保奈美

ぜひお願いします!

それでは、搭乗者傷害特約のメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

メリット

①ケガの症状が確定次第、保険金が受け取れる

入通院が4日以内の場合は1万円、5日以上の場合は医師の診断によってケガの部位や症状が確定すれば、約10万~100万円程度の保険金が受け取れます。手持ちの現金が少なく、医療費の支払いに困るケースにも対応可能です。ただし、一時金という形でどのような症状でも一律の金額を支払う保険会社もあります。

②搭乗者傷害保険のみの保険金受取の場合は等級に影響しない

自動車保険は、保険金を受け取ることで等級が下がり、保険料に影響を及ぼします。ただし、搭乗者傷害保険における保険金のみ受け取る場合は、等級に影響しません。例えば、こちらに過失がなく、相手方の保険で車両の修理ができる場合に搭乗者傷害保険を利用しても、保険料が上がることがないのです。

③その他保険金の受け取りに影響されない

搭乗者傷害保険は、他の保険金に上乗せする形で保険金を受け取れます。相手方からの賠償金や車両保険金などの額に関係なく、一定額を受け取れることが特徴です。他の保険金の受け取りに影響されないため、加入しておくことで、より充実した補償を受けられます。

デメリット/注意点

①保険契約の対象の自動車に搭乗中以外の事故は対象外

搭乗者傷害補償では、あらかじめ対象となる自動車を設定します。対象外の自動車に搭乗中に起きた事故は対象外のため注意が必要です。例えば、補償の対象となっていない友人の車に搭乗中に事故にあっても、保険金は支払われません。どの自動車を補償の対象にするのか、よく考えて決めましょう。

②定額のため超過医療費は自己負担

保険金が定額のため、保険金を上回る医療費は自己負担となります。また、部位や症状によっては、仕事や休まざるを得ない状況でも、人身傷害のように休業補償などは支給されないため、自己負担が重くなる可能性が否めません。そうなれば、超過医療費に加え、日々の生活費の支払いにも追われる可能性もあるでしょう。すべての損害に対応できるわけではないことを覚えておいてください。

③補償対象外になるケースがある

次のケースに当てはまる場合は、補償の対象外となります。

・無免許運転や酒気帯び運転などの違反行為によって搭乗者が損害を受けた場合
・地震・噴火の影響による損害、また地震・噴火によって引き起こされた津波によって生じた傷害
・正当な権利を持たない人物が被保険者の車を承諾なしに搭乗した際に起きた事故で生じた傷害
・レースやラリーなどの競技を行うことを目的とする場所で起きた事故によって生じた傷害
・小さな傷によって引き起こされた創傷感染症による傷害
ただし、保険金が支払われないケースは、他の保険にも共通している部分があるため、搭乗者傷害特約だけのデメリットではありませんので留意ください。

④補償をいろいろ付帯した結果、保険料が高額になる

搭乗者傷害特約の補償を充実させようとした場合、さまざまな保険に加入することになり、結果的に保険料が高額になるケースがあります。補償を付帯しすぎず、できるだけ保険料を抑えたいところでしょう。

例えば、「ドコモ 1日自動車保険」なら1日500円からの保険料で補償が受けられます。1日単位で契約できるため、最小限の保険料で補償を受けられることが特徴です。

2「ドコモ 1日自動車保険」をご紹介!

ドコモは、1日単位で加入できる自動車保険を提供しています。 以下のような悩みを持っている方におすすめの保険です。
・たまにしか車に乗らないから毎月支払うタイプの自動車保険は金銭面で負担に感じる
・家族に車を貸し出すときに保険をかけたい
・友人の車を借りるときに保険をかけたい

それでは、「ドコモ 1日自動車保険」の特徴をご紹介します。

①補償内容は3つのプランによって異なる

ドコモ 1日自動車保険」は、わかりやすい3つのプランとなっているため、検討しやすいことが特徴です。「車両補償なし」「車両補償あり(スタンダード)」「車両保険あり(プレミアム)」の3つのプランがあります。それぞれに補償内容と保険料が異なり、「車両補償なし」であれば1日500円で加入できます。

②自動車保険の補償範囲

すべてのプランに、以下の保険が付帯しているため安心です。

・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
・対物超過修理費特約
・搭乗者傷害特約(一時金払)
・自損事故傷害特約
・車両搬送・緊急時応急対応費用補償特約

「車両補償あり(スタンダード)」には、「借用自動車の復旧費用の補償特約」が、さらに「車両保険あり(プレミアム)」には「借用自動車の復旧費用の補償特約」に加えて「弁護士費用等補償特約」がついていることが特徴です。

③事故対応サービスの紹介

ドコモ 1日自動車保険」は、事故対応サービスも充実しています。国内240ヵ所ある拠点から東京海上日動スタッフを派遣し、「事故発生から24時間」をサポート。電話による事故対応のアドバイス、修理工場や病院などへの手配、被害者への連絡などまで対応可能です。

さらに、スペアタイヤ交換やバッテリー交換、インロック時のカギ開け、燃料切れ時のガソリン配達サービス、車の故障相談サービスなどの付帯サービスも充実しています。

ドコモ 1日自動車保険」は、携帯電話からネットワーク暗証番号と生年月日を入力するだけで簡単に手続きが可能です。そのうえ、料金は月々の携帯電話料金と一緒に請求されるため、面倒な手続きはありません。
この機会に、是非「ドコモ 1日自動車保険」 への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

>>「ドコモ 1日自動車保険」の詳細はこちら

3搭乗者の傷害も可能な、搭乗者傷害特約のある自動車保険を!

保奈美

ケガの症状がわかればすぐに支払われるのはもちろん、他の保険金に影響がないっていうのもメリットですね!

保険先生

そうですね!どうしても自賠責保険では対応できない範囲がでてきますので、そこをうまく搭乗者傷害特約でカバーするのがよい方法ですよ。

保奈美

とてもよくわかりました!ありがとうございました!

搭乗者傷害特約は、運転手や同乗者がケガや死亡、後遺障害などの損害を受けた際に補償を受けられる保険です。事故によって入院や通院が必要になると、予期せぬ出費で日常生活に支障をきたす可能性があります。自賠責保険では、搭乗者の傷害には対応できないため、搭乗者傷害特約のある自動車保険への加入をこの機会に検討してはいかがでしょうか。

※本記事は2019年12月1日時点の内容であり、将来の商品改定によっては内容が変更になる可能性がございます。

【監修者】
田尻 広子(たじり ひろこ)

2級FP技能士
証券外務員第一種

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